あざの治し方
こんにちは、トレーナーの保科です。
気温の高い日が続きますね。
肌の露出が増える機会ですが、女性は特に肌の「あざ」「あおたん」「くろね」が気になるのではないのでしょうか?
また、加圧トレーニングなどを行うと、一時的に加圧部周辺に発赤や内出血痕が出ることが稀にあります。
今日はそんな、あざの治し方のお話しです。
「あざ」とは?
ずばり、皮下出血を伴う炎症です。
最も多いのが、皮膚に外部からのエネルギーが加わり、皮下の毛細血管が切れ、内出血を起こすことで発生します。
通常、炎症部位には、血流が集まり、白血球や血小板などが壊れた細胞を回収し、新たな毛細血管を新生していきます。
つまり
血液が壊れた細胞を運び出し、新しい細胞を作るために血液が栄養素を運んできます。
皮膚の色も、赤→青→黒→黄色→正常細胞に変化し、回復していきます。
イレギュラー
皮膚への軽微なエネルギーでも内出血してしまう人がいます。
ヒスタミンの過剰分泌、血液凝固作用の低下、皮膚の脆弱性、服薬による影響…etc
基本的に時間をかければ回復しますが、繰り返す内出血により、筋膜や筋腱の癒着、内臓の出血等を誘発することも考えられますので思い当たる方は受診をお勧め致します。
「あざ」が残る原因
「あざ」がなかなか治らず、痕が残ってしまう人がいます。
これは上記にあるように「あざ」の回復過程を考えれば、対処できます。
原因として、
⑴損傷した部位に適切に血液が流れていない
⑵血液中の成分が弱い
が挙げられます
⑴損傷した部位に適切に血液が流れていない
「あざ」部分には、損傷した細胞などがあります、これらを適切に除去しない限り、回復は滞ってしまいます。
壊れた細胞を運び出すのは血液です
そのためには、損傷部位に適切に血液が流れる必要があります。
しかし、現代人は貧血状態に人が多いです。
貧血とは読んで字のごとく
血液が少ない状態です。
つまり壊れた細胞を運び出してくれる血液が少ないので、損傷細胞を適切に除去に時間がかかります。
→損傷部位の回復が滞る
またエアコンなどの冷房が効いている空間にいると、末梢血管が収縮します。
慢性的に末梢血管が収縮した状態が続くと、暖かい場所に移ってたとしても、血管が適切に拡張しなくなってしまいます。いわゆる冷え性です。
すると、やはり血液が流れにくくなり、あざの回復が遅れます。
⑵血液中の成分が弱い
血液の中には様々な細胞があり、それぞれ役割分担がされています。
そして血液を作る材料が少なければ、血液細胞をつくることはできません。
つまり、日ごろから偏った栄養摂取をしていると、血液の成分も偏ってしまいます。
栄養も大切ですが、今回重要視したいことは、
常に身体が炎症状態の人がいる
ということです。
炎症
日常的に既製品の食品ばかり食べている人、フードアレルギーに気が付かず好きな物を食べている人、精神的・身体的にストレスが加わっている人、内部疾患のある人、飲酒・喫煙が多い人…
これらは常に身体のどこかで炎症があり、炎症部位に血液が送られている状態にあります。
A〇S〇Kで例えると
有名なセキュリティーサービス会社を例に挙げてみます。
緊急事態が起きた時に、拠点から現場にセキュリティスタッフが急行します。
緊急事態が起きた現場が同時にいくつもあるとスタッフが分散されます。
更に、新たな緊急事態には対処が遅れてしまうことがあります。
つまり
緊急事態(炎症の原因)が起きた時に、拠点(肝臓・心臓・主血管内)から現場(炎症部位)にセキュリティスタッフ(血液細胞)が急行します。
緊急事態が起きた現場(炎症部位)が同時にいくつもあるとセキュリティスタッフ(血液細胞)が分散され、十分に活躍できなくなります。
更に、新たな緊急事態(炎症の原因)には人出不足で対処が遅れてしまいます。
まとめ
⑴血行を良好に保つために、適度な運動、冷え防止に努めましょう
⑵あらゆる炎症に自分で気が付けるように、体の不調に耳を傾けましょう。
⑶炎症とは結果に過ぎず、原因を探し除去するように努めましょう。
これらは、あざの回復だけでなく、自己免疫疾患やアレルギー、難病、癌などあらゆる疾患においても重要な考え方です。