新型コロナとタンパク質の関係
こんにちは!保科です。
トレーニングを行っていて欠かせない栄養素がタンパク質ですよね。
筋肉だけでなく、コラーゲンや髪の毛、免疫機構など様々な用途がある栄養素です。
今日は、そんなタンパク質の一つアルブミンの話です。
アメリカや中国を中心、新型コロナ感染者(Covid-19)の生化学検査の結果が少しずつ論文としてリリースされています。
その平均データを見てみると、重症者や死亡者は、やはり明らかな「血清アルブミンの低値」が見られます。(死亡者は平均2.9g/dlぐらい。)
アルブミンといえば、栄養状態の指標となるタンパク質であり、低値は低栄養、肝機能障害、炎症が推測されます。
エビデンスをもとにアルブミンと感染症について下記に記載いたしました。
・アルブミンの低値は感染症の発症リスクと死亡リスクを上げる。
・アルブミンは亜鉛のキャリア(運び屋)となる。(亜鉛は抗ウイルス効果・抗炎症作用のある免疫ミネラル。)
・ビタミンD結合タンパク質(VDBP)はアルブミンとともに血液を循環している。(ビタミンDは免疫強化&免疫調整作用)
・アルブミンは、新型コロナの侵入経路であるACE2受容体の発現を抑制する。
・アルブミンの低値は免疫機能に悪影響を及ぼす。
・アルブミン低値は、感染症における結果でもあり、原因ともなる。
日々トレーニングを行っていない人であっても、現代人の殆どの人は低タンパク質状態というデータもあります。
また、タンパク質の必要摂取量は加齢に伴い増加します。
トレーニングを行っている人の中には、最近風邪をひかなくなったと言う人もいるのではないでしょうか?
トレーニングによる筋量増加・体温向上・適度な疲労による睡眠の質改善・食生活の改善など理由を挙げれば多岐に渡りますが、単純に免疫機構に必要な材料である、タンパク質の摂取量が増加したため…とも考えられます。
新型コロナ対策として、活動自粛も理解できますが、今だからこそ身体に対して目を向けてみては如何でしょうか?